MIKAWA CEDAR|三河杉

三河杉とは

三河杉は、日光東照宮の造営や江戸城の修復の際にも献上された国産材として知られています。辺材は白色、心材は光沢のある小豆色の赤身を呈し、美しい木目を現します。狂いが少なく通直、軟らかく加工がしやすい材質で、高い耐久性、耐水性があります。鴨居や天井板などの構造材、造作材、建具、床板など幅広い用途に用いられ、強度とともにその木目の美しさも楽しむことができます。ほのかに甘い香りを放ち、軟らかいため傷がつきやすいものの、肌触りがよく、断熱性に優れています。ウッドデザインパークは、この三河産の杉材を利用した施設です。

国産杉について

日本では、古くから植林を行う文化があり、特に太平洋戦争以後、大量の杉の植林を行ってきました。その理由は、天然資源の少ない日本において、人口増加や大量の建築材料が必要となる戦後復興に対応する為の国策でもありました。しかし、高度成長期において、大量の安い外国産の木材の輸入により、次第に割高な国産木材は敬遠されるようになり、森は手付かずのまま現在に至っています。

森には、定期的な間伐が必要です。生い茂った木々では、太陽の光を十分に吸収できず、成長を妨げてしまいます。根がやせ細ってしまったり、他の木の根と絡まったりしてしまうと、大地に根付きません。近年では、土砂災害の原因のひとつとも言われています。

間伐材の有効活用

戦後70年以上が経過し、植林をした日本の杉は、直径30cm以上になり、木材として利用価値のある太さに成長しています。間伐をすることで、その成長はさらに促進されます。その間伐された木材を使うことは、自然循環型社会へとつながります。

ウッドデザインパークは、三河産の天然杉を利用した施設です。天然の杉には特有の芳香があり、その香りによってリラックスできたり、癒されたりすることでしょう。間伐材の一部は、ウッドタイル(特許申請中)として生まれ変わります。杉材は、とても加工しやすい木材ですので、ぜひウッドタイルをDIYでご活用下さい。

杉材の特徴

杉と聞いて有名なのは、屋久島の縄文杉を思い浮かべる方が多いかもしれません。杉は日本固有種で、本州北端から屋久島まで自生しています。北海道各地にも広く造林されています。杉には多くの地域品種があり、天竜杉、屋久杉、立山杉、吉野杉、北山杉、秋田杉、山武杉などが有名です。

杉の弱点である、含水率の高さによる、木材加工品のゆがみ・割れを除けば、木材自体が軟らかく、加工性に優れた木材と言えます。これはDIYにおいて、木材を切る・穴を開ける、などの加工時に体感できるでしょう。

建築材料に使う国産杉は、吸放湿性に富み、結露対策やカビ対策として優れた特性をもっています。特に国産杉の特徴である、赤い部分は防腐性能に優れ、高温多湿の日本の建築では、古くから重宝されてきました。シロアリなどに対する性能も高く、ヒノキと共に優れた防蟻性を発揮します。杉花粉での悪いイメージとは違い、加工された杉には、確かな商品としての価値があるのです。

■二酸化炭素排出量とスギの二酸化炭素吸収量

二酸化炭素排出量とスギの二酸化炭素吸収量

杉などの針葉樹は、広葉樹に比べて、たくさんの二酸化炭素を吸ってくれます。スギとブナとの比較では、スギはブナの1.9倍の二酸化炭素量を吸収すると言われています。それは、針葉樹の方が、若齢期の成長速度が早いという特徴によるものです。

間伐を実施している林では、間伐を行っていない林より、林分あたりの総吸収二酸化炭素量が増加するという研究結果があります。間伐を積極的に行い、人工林を適正に管理保育していくことが、合理的な二酸化炭素吸収対策とされており、地球温暖化防止の貢献につながっていくのです。